医療崩壊を防ぐために 1

東京や都会を中心にインフルエンザが、これまでの歴史上、最速で流行の兆しを見せているそうであります。
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2007120802262h1
昨日の土曜日は私も午前外来に出ておりましたけれども、インフルエンザの予防接種をする人たちがインフルエンザ接種外来に、山のように押し寄せておられました。レベルアップ講習会のあった1週間前は、さほどでもなかったのでありますが、マスコミの影響と言うのは実に大きなものですね。皆様もインフルエンザの予防に万全を期して下さい。特に、喘息患者はインフルエンザの影響でひどくなるだけでなく喘息発作の悪化という二重の苦しみを受けますので、くれぐれもご用心。
土曜日の午後には、石川民医連や石川健康友の会連絡会などが主催する「前進座の赤ひげ山本周五郎原作」公演を見てきました。金沢駅前にできた石川県立音楽堂の邦楽会館にてありました。一度見たことがあるのですけれども、「券が売れていない」という心配が多く語られており、石川民医連名誉会長としての私が出席しないわけにはいかないと、4000円を払ってもう一度見てきました。同じお芝居を2回みると言うのは初めての体験です。出て来る場面は同じであり、覚えているわけです。セリフとか感動は数年を経てまた違うところがありました。とてもよかったです。感動や教訓を新たにしました。
私は江戸時代赤ひげの足元にも及びませんけれども、無料で喘息Q&Aで回答したり、喘息ホットニュースを更新したり、わかばの編集や執筆、講演に出かける活動やそこでの無料の相談活動は赤ひげが現在生きておれば、朝飯前の仕事として無料でやったことの一つかな、などと思った次第です。私の場合は粗末な活動であり、自己満足的な活動でしかないのでしょうが。皆さんは「赤ひげが現代に生きているとすれば、日本の喘息患者さんにどのような活動したか」お考えになったことがあるでしょうか。お考えや提案があれば、掲示板などに書き込んで教えて下さい。
私は別として、石川県喘息友の会役員の方々やわかば会員、全国各地の行事世話人の方々は間違いなく、小石川療養所を守った職員や地域住民の方々以上の人々であります。そのこともはっきりとあらためて認識しました。
赤ひげは当時の幕府の財政政策について、批判しながら医師として活動しました。その場面は過去のものとしてではなく、現在を鋭く告発していると思いました。現代の赤ひげたちは保険医協会に結集しております。今年度も2200億円を医療の面で削減するよう、政府は要求しています。高齢化社会の進行にとんでもない話です。それだけでなく国の低医療費政策の結果、医療崩壊[:病院:]が起こっております。以下に保険医協会のニュースを待合室に張り出すのではなく、喘息ホットニュースに貼らせていただきます。