2008年、新年のご挨拶

2008年
新年あけましておめでとうございます
 年末は親戚の人(94歳)のお通夜、お葬式、中陰などで過ごしました。休みがつぶれたのですが、かえって年の区切り・新しい年を実感する機会となりました。
 旧年中はたくさんの方に広くお世話になり、有難うございました。このHPが何人の喘息の人をよくするのに役だったのか心もとない話ですが、区切りの年頭にあたりこれまでのご厚誼に深く感謝申し上げます。そして、今年も患者さん側と医療者側が協力するまれなこのホームページと喘息患者会を支えていただきたく、よろしくお願い申し上げる次第です。
Ⅰ)現実面では
 今年は医師となって40年を迎える年です。もともとボランティア精神も含めて働かせて頂いて来たのであり、外来、入院、喘息患者会活動、機関誌「わかば」、ホームページ、民主的な諸活動などはこれまで通り継続させていただきます。
Ⅱ)精神的な面では
 馬齢を重ねて65年、医師として働かせて頂いて40年過ぎました。医学の進歩や変化も著しいので正月3日間の間に3冊の医学書を読む予定です。頭に入る?残るか心配です。
 
 そしてそろそろ少しは精神的な変化も遂げねばと思っております。
 私にとって昨年10大ニュースのトップは、日本が打ち上げた人工衛星「かぐや」から見た「月の地上から昇る青い地球の映像」でした。これまで、こちら側から眺めるだけであった月が、「月から見た地球」を考えさせてくれたのです。子どもの頃に見た「夜空に浮かぶ月」の中に本当にうさぎ[:うさぎ:]が見えるのかどうか目をこらした思い出、金沢大学医学部入学受験の時に国語試験の一部に、「月」をテーマに作文を書く問題が出て書いたことなどがありました。は夜の心の友でありましたけれども、一方的にこちらから眺め考える対象でありました。
 月の側から地球を見たり考えたり、自分を考えたり自分の心を見るということは、これまで皆無だったのです。NHKテレビの映像を録画し、以下の青く昇る地球を見て考えました。「月の側から見たり考えたりすることはなかったなぁ」と。


①この青い小さな星・地球の中で、戦争や不正、利益最優先での食品偽装、国民を大事にしない政治、経済、福祉がまかり通っていること、人類同士なのになんと情けないことでしょう。
②大きなこと(マクロ)だけでなく、小さなこと(ミクロ)も月から見た観点で考えてみることの大切さを考えました。それでクリス・マスイブの日に、同世代以上年齢の医師集団の集いを企画したのです。
③人間の心、精神面、人と人とのつながりも、月から見た観点で考えることも必要でしょう。わかば12月号の編集後記にこのことを書かせて頂きました。
④それらはとりもなおさず、「対象を見て考えるだけでなく、、その対象の側から自分を見るように考えてみること」が大切だということです。
以上4点を新年にあたり今後は心がけて行きます。
 「書くは易く、行うは難し」であります。考えてはみたものの、年末から新年にかけて、難しさを実感しているのが事実です。「視点転換の導入」は緒についたばかりです。そもそもこんなくだくだした長文は、対象となる読者の皆様の望まぬところでありましょう。原稿はまだまだ続くのでありますが、対象となる読者の視点から考えて、早速ここで一旦打ち切らせていただきます。以上、新年の戯言でした。
続きはまたいずれとさせていただきます。
今後も このホームページ・喘息ホットニュースのご愛顧とご協力、ご叱正、ご指導をお願い申しあげ新年のご挨拶とさせていただきました。
2008年1月1日  石川県喘息友の会顧問(月刊わかば編集長)
            日本喘息患者会連絡会顧問
            「喘息を克服するためのHPです」医学的管理人
            喘息ホットニュース執筆者
            日本アレルギー学会認定医・指導医
            日本呼吸器学会認定医・指導医
            日本内科学会認定医
            金沢大学非常勤講師
            城北病院・城北診療所内科、アレルギー科、呼吸器科     清水 巍 (たかし)