2月7日となりました。新聞紙上では杉花粉情報花盛りといった感じです。皆様の鼻や目[:しくしく:]はご無事でしょうか。顔[:ぽわわ:]のかゆみ、咳、喉のイガイガ感、頭痛、発熱、全身倦怠感という影響が出る人もいます。耳の中がかゆくなるという人もいました。耳が呼吸するわけがありませんので花粉の付着でアレルギー反応が出るのでしょう。
北陸ではまだ[:雪:]雪が降ったりやんだりですけれども、杉花粉減感作療法を受けていない無防備の方々では、2月に入ってから症状は出始めているようです。本格的ではありませんけれども、「影響が出始めた」などと語っておられます。私の外来で、減感作療法を継続されている方々は、誰もまだ何も症状を訴えておられません。これだけでも有意の差があると思うのですが、IL6抗体(保険が効いておらず、特殊な研究機関でないと測定出来ない)などの血液の面での差を証明できておりませんので、臨床的にしか申しあげられません。
しかし、いずれ杉花粉は猛威を振るい始めることでありましょう。影響を受ける方々は、万全の対策をおとり下さい。
アストラゼネカ社のMさんから、「以下の情報は皆様に提供して下さって結構です」という連絡をいただきました。ご紹介だけさせていただきます。
No.M000971
「花粉症」「ぜんそく」…発症関与たんぱく質 理研チーム発見
花粉症やぜんそくなどのアレルギー疾患の発症に関与する新たなたんぱく質を、理化学研究所の研究チームが発見し、3日の米科学誌「ネイチャー・イミュノロジー」(電子版)に発表した。
日本人の約3割は何らかのアレルギーに悩まされているとされ、このたんぱく質を制御することで、新たな治療法の開発が期待される。
アレルギーの症状は、体に入った異物(抗原)に刺激された特定の細胞から「ヒスタミン」という物質が分泌されて起きる。ヒスタミンは、細胞内のカルシウムが多くなると分泌されることが知られているが、カルシウム量がどのような仕組みで制御されているのか、よくわかっていなかった。
研究チームが発見したのは「STIM1」というたんぱく質。遺伝子操作でSTIM1がないマウスを作り、その細胞を抗原で刺激すると、カルシウムの量が抑えられ、ヒスタミンの分泌量も著しく低下した。
研究チームは、このたんぱく質が抗原の刺激で細胞表面近くに移動し、外からカルシウムを取り込む関門のような小器官を開く働きをしていると突き止めた。
一方で、STIM1がないマウスはすぐに死亡し、細胞の生存に重要な役割を果たしていることもわかった。理研の黒崎知博グループディレクターは「新たな治療法の開発には、カルシウムの役割をより細かく突き止める必要がある」と話している。
(記事提供:読売新聞)
杉花粉の影響は如何ですか?
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