喘息患者さん論考 2

昨日の朝は、「喘息患者さん論考 1」として第二グループの話をしました。第二グループは、「喘息発作があろうがなかろうが常時、気をつけておられる人、コントロールされておられる人、一層良くなるように努力をされておられる人たちです」と定義づけました。
石川県喘息友の会の会員になって会報をお読みになるということは、そういう努力をなさっているということの証左でありましょう。誰も有用な会でなければ入会しないでしょうし、ITわかばなら2000円、会報・郵送わかばなら3000円払う人はいません。
ところで毎月26ページの製薬会社の広告も一切ない会報が、どうしてそんな安い費用で、毎月患者さんの手もとに送られるのか、お考えになったことがあるでしょうか。郵送料は安くありませんし、印刷代、紙代も莫大です。小児喘息サマーキャンプの費用だけでも、実費は相当にかかります。それらの実費を全部会員の負担に転嫁すれば、ITわかばなら5000円、会報わかばなら6000円ぐらいとなるでしょう。今よりも一人当たり3000円(1000人の会員がいますので、合計300万円)の負担増が必要だということになります。
それぐらい実費がかかっているものを約半分の会員負担でお送りしているということです。会員の方は半分の費用で倍の価値を手にしているということです。
石川県はこの30年、この石川県喘息友の会は「喘息をよくし治していくために」有用であるということを認め、会の運営に対する費用として20万円、小児喘息サマーキャンペーンの費用として25万円予算をつけてくれています。全国から会員が入会されているのは、石川県喘息友の会が全国に認められているためということで、容認されています。私たちが全国誌でありながら、石川県という名前を会報から外さないのは、そのような理由からです。ある地元新聞社がボランティア賞を募集した時に、推薦者が必要でした。私たちはその推薦者に「石川県健康福祉部・健康推進課の責任ある地位の人」になっていただきました。その人は「素晴らしい会報を毎月発送されているかけがえのない団体」という推薦を書いて下さいました。石川県にも毎月会報わかばをお送りしているからです。ボランティア賞のトップにノミネートされたことは言うまでもありません。会長の徳田さんが表彰式に出席されました。
②私たちの価値を認める他の団体(製薬会社ではありません)が毎年70万円の寄付をして下さっております。金沢市が5万円、小松市から3万円年間寄付もあります。それは誰か個人の手に渡るということはなく、会報の発行につぎこまれております。
③編集に携わる私や宮岸さんはボランティアとして活動しておりますので、一切の費用を受け取っておりません。通常の手当てを考えるならば年間130万円ぐらいの費用が安く見積もっても必要となるでありましょう。
ITわかばにしても会報わかばにしても、発送作業は全てボランティアの人たちで行われております。IT通販部やこのHPの維持・執筆・管理・運営も含め、これらに携わっている人=6人に通常の支払いをするならば、年間50万円ぐらいの費用が必要となるでありましょう。
以上四つの理由から300万円ほどの(=1000人×3000円)費用が補助されていることになります。約1000人いる会員が、年間3000円の一人当たり補助を受けている換算となるのです。
このせちがらい世の中にそんなみたいな会があるか?と言われても仕方がないのですが、現実に続いてきました。「日本の喘息をよくしよう」その一点で発行され続けて来たのが、わかばです。そのような会にあなたのご入会をお待ち申しあげております。価値あることに確信が持てれば、実行されるのが喘息の患者さんの特徴であります。
http://www.wakabakai.org/nyukai.html#m