喘息患者さん論考 4

清水先生の本も読みたいけれども、買うのにはおがかかるし、それは何としても避けたい、という人もおられます。特に最近の新患の人は、そんなに悩んで来院されるということではなく、あちこち回ったけれどもよくならないので評判を聞いてき来た、ということで来られます。
そして、たちどころに見事良くなってしまうので、本など読む必要もないと言うわけです。インターネットも見る必要も感じないし、ましてやわかば会入会など、とんでもないという人が多いのです。薬物治療がとても良くなったという恩恵もあります。しかし、「完全に治したいのだけれども、どーしたらよいか。最善の治療法は何か」など、2月22日アレルギーの日に喘息Q&Aに質問された人のように、要求水準は高い所にあります。
一石二鳥の方法を紹介させていただきます。近くの図書館に、「清水 巍(たかしと読みます。少々難しくてごめんなさい)」「気管支喘息」と二つのキーワードを入れて検索するのです。図書館にいる人に聞いてもよいでしょう。古い本も見つかるかもしれませんし、新しい本も見つかるかもしれません。ただで読むことが出来ます。もしも新しい本が無ければ、「喘息患者学入門」(合同出版)、「小児喘息患者学入門」(合同出版)、「ぜんそくさん、ありがとう」(愛育社)、「ぜんそく」(新水社)、「ぜんそく克服物語」(悠飛社)を取り寄せて下さいと、リクエストすればよいのです。そうすれば自分も読めるし、他人に読んでもらうことも可能となります。
自分を良くし、他人をも良くする、これを実践されている喘息患者さんは、実に多いと私は高く評価しております。ご自分が良くなるだけでなく、他人をも良くする、この立場にすべての喘息患者さんが立っていけば、日本の喘息はもっとスピードをあげて、良くなって行くと考えます。