先日茨城県の土浦に、前日に花火、次の日に講演会と交流会に出かけたときの話です。友人たちが出迎えてくれて、車にのってホテルまで出かけました。チェックインのためです。ライフイン土浦駅東という最近できたホテルのようです。友人たちは駐車場に車を止め、私は荷物を部屋におきチェックインのために、ホテルのフロントに行きました。そこでプラスチックのカードを渡され、エレベーターで部屋に向かいました。部屋の番号とプラスチックのカードは一致しているのですが、プラスチックのカードをどこに入れればよいのか、わからないのです。
ドアのノブのところには、サイレンのマークのような、非常ベルのようなマークはあるのですけれども、「カードの差し込み口が分からない」(これまではカードを入れて、すぐ手前に引くと緑のランプがついて、ドアが開くようなシステムのホテルばかりでしたから)、困ってしまいました。それでもう一度フロントに戻り、どうすればよいのか聞いた次第です。
そのカードのうらに、説明書きが書いてあると言うのです。見ると確かに書いてありました。ドアのノブのところについている非常ベルのようなマークのところにタッチすれば、よかったのです。こういうドアシステムは古いのか、新しいのか分かりませんが、私にとっては初めてでした。カードの裏を見れば分かったでしょうし、フロントの女性が一言説明してくれれば、なんでもなかったのです。説明がなく初めてそういうシステムを利用する人間にとっては、こういうことになってしまうのは比較的多いのではないでしょうか。
初めての患者さんに、セレベントやフルタイド、パルミコートの吸入をおすすめする時には、私は必ずパンフレットを渡し、「食前に吸入すること、セレベントを吸入し、その直後にステロイド吸入をすること、そしてウガイをすること、それから食事にする」とそのパンフレットに、手書きで記入してお渡しします。後から見れば分かるようにするためです。初めての患者さんはたくさんのことを外来で経験しますので、「あれはどうだったのか」忘れてしまうこともよくあるからです。その後に使用法のビデオを必ず見ていただきます。薬局でも説明されるでありましょう。しかし、念には念を入れた説明が毎回、初めての人には必要だと私は思うのです。
前置きが長くなりました。
私たちの喘息Q&Aを利用する方々には、是非守ってほしいことがあるのです。その喘息Q&Aに書き込む人のために、注意書きを良く読んで、そこを通ってこなければならないのですが、残念ながら長いのでパスされる人が多いようです。
まず第一の注意は
この喘息Q&Aで質問された方へ
回答が書かれますが、回答を読まれた旨の返信を3日以内にお願いいたします。
それを一つの区切りとし、この『Q&A』のルールといたします。
同意できない方は質問を書き込まないで下さい。
というものです。これを無視される方がこれまでも沢山おられましたし、自分のところにメールで返事があると思っていたのに、いつまでも返事が来ないので「腹を立てていた」とメールを下さった人も何人かおられました。返信がないのでメールで返事を差し上げようと思っていても、メールの宛先をデタラメにされておられる方も後を絶ちません。常識では考えられないことですけれども、ルールとしておりますので、お約束は守っていただきたいと思います。多くの人は守っているのですけれども。
第二の注意は
喘息Q&Aの上にある「喘息FAQ」をクリックして、ピュアな喘息FAQをご覧になってから、質問を書き込んでいただけるとありがたいのです。そこにすでに回答が書いてあるのに、毎回同じような質問が書き込まれてきます。同じ回答を何回でも繰り返さなければなりません。表紙の下の方にあるアイコン「ぜんそくFAQ」をクリックしても、ピュアな喘息FAQを読むことが出来ます。そうして頂いた方が、質問を書き込む人にとっても楽ですし、回答を書き込む側にとっても、ポイントを押さえた回答が可能となります。これは表示されてありませんので、なかなか分かりにくいのかもしれませんが、ピュアな喘息FAQが出来てから、質問の書き込みが減ったのは事実です。しかし読まなければ同じ質問を、繰り返し巻き返し、新しい人はしなければならなくなるわけですから、ここを読んだ方は、これからそのように、ピュアな喘息FAQを読んでから、質問を書き込むようになさって下さい。お願いを致します。
第三の注意は
本を読むことを勧めるということがあることです。買うか買わないか、読むか読まないとは全く個人の自由です。強制できるものではありません。そのことは百も承知であります。しかしなぜ敢て書いておくかということの理由は二つあるのです。一つ質問をして回答が得られれば、また疑問が湧いてきて聞きたくなるものです。そしてエンドレスとなります。そういうお互いの労力を省きたいというのが第一の理由です。
第二は、このHPが「喘息をよくするためのホームページです」という表題になっており、そのためにということで、石川県喘息友の会「わかば会」によって無料で運営をされております。これを機会によくなる道を歩んでほしいという願いがこもっているのです。それを選択されるかどうか、ご賛同下さるかどうかは全く分かりません。けれども私たちは「自分からよくするために(患者さんが主治医なのです)、一定の必要なお金は使い、自分から苦労して読み、努力をしなければ、よくなるための知識は身につくものではない」ということを経験してきたからです。
喘息ホットニュースのプチリニューアルにあたり、喘息Q&Aを有効に活用して頂くために、私の考えを述べさせていただきました。「念には念を入れた」説明が必要ではないかと思っているからです。丁寧にしたつもりでも漏れることが多いからです。できるだけ意志疎通のかなうHPにしたいのですが。ご意見があれば、掲示板の方にお書き下さい。宜しくお願い致します。
念には念を入れた説明が
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