第56回日本アレルギー学会総会が東京の有楽町「国際フォーラム[:ビル:]」で11月2日から始まります。11月3日の日に、私は午後から第5回成人喘息ゼミナール参加者への日本語版ACT調査(重症度との関連検討を含む)という演題で発表します。次の日の11月4日(土)午後から関東喘息患者交流会に参加します。
今日は夜の6時半から8時半まで石川県社会保障推進協議会の役員会があり、それが終わってから学会発表のスライドの原稿作りをして完成させ、今自宅に戻ったところです。
その抄録は以下のようなものです。難しいからわからないという人は、これを読むのは飛ばしてくださっても結構です。
【目的】日本語版ACTを第5回成人喘息ゼミナール参加者に実施した。
【対象】成人喘息患者44名(男19、女25)である。平均年齢61歳。
【方法】ゼミの講義時間内に全員に説明し、書き込んでもらった。【結果】1、トータルコントロール11名(25%)、ウェル24名(55%)、不良9名(20%)であった。2、ウェル群の分布は24、23点が、11名(25%)、22点が6名、21、20点が7名であった。3、23点以上は22名であり、50%を占めた。4、重症度との関係を調査したところ間欠型5名、軽症持続型10名では全員がウェル以上であった。中等症持続型14名、重症15名ではトータルが2名存在したが、ほとんどがウェル以下(不良9名含む)であった。
【考察】ゼミ参加者の80%がウェル以上を達成しており、意欲的・積極的な患者集団として評価できる。軽症のゼミ参加者はウェル以上のコントロールを容易に達成していた。中等症持続型、重症の参加者は、薬物治療継続しつつもコントロールが不十分で、さらなる改善を求めて参加していることが明らかとなった。
【結論】成人喘息ゼミナールに参加した患者のACT点数はウェル以上が80%を占めていた。軽症患者ではコントロール良好であるが、中等症持続型、重症ではACT点数の低い患者が多いことが分かった。
11月3日に東京で発表します
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