好酸球性中耳炎について

好酸球性中耳炎について、紹介します。喘息患者さん関係のホームページで、これだけ詳しい紹介はここが初めてでありましょう。
Shambauughという人が1967年に「allergic otitis mmedia」(アレルギー性中耳炎)という病名を記載しています。それが始まりです。これが現在の好酸球性中耳炎と同じものなのかどうかは、私が断定することは出来ません。
日本でこれに類する最初の報告例は、富岡幸子先生らの1992年に発表された「気管支喘息患者における難治性中耳炎」であります。1995年に松谷幸子先生が「好酸球性中耳炎」という名称を提唱され、以来、今日この病名が広く用いられるようになりました。
松谷幸子先生らと学会の懇親会場で、色々と話し合いすることが出来、喘息大学のこともお話しをさせていただきましたら。私たちのHPも先生が見て下さり、称賛の言葉を頂いたりして来ました。松谷先生らが提唱される疾患概念と診断基準を紹介します。
好酸球性中耳炎の概念
「好酸球性中耳炎とは気道粘膜の一つとして中耳粘膜に好酸球主体の慢性炎症が生じたもの」
好酸球性中耳炎の診断基準
① 成人発症の気管支喘息患者にみられるニカワ状の耳漏(初期では必ずしもニカワ状の耳漏ではない)を特徴とする難治の慢性中耳炎:「疑い例」
② 疑い例のうち耳漏または中耳粘膜・肉芽に好酸球の浸潤が確認された例:「確実例」
難治とは、ステロイド以外の薬物療法、鼓膜チューブ留置術、手術などに抵抗性のもの
以上であります。
詳しくは、
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E5%A5%BD%E9%85%B8%E7%90%83%E6%80%A7%E4%B8%AD%E8%80%B3%E7%82%8E&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
などで調べることが出来ます。そのホームページの上の方に「喘息FAQ」というのが紹介されております。2004年に掲示板でやりとりした中味が掲載されています。それも読んでおかれるとよいでしょう。
治療によっては良くなった人たちもいるという事実が大切です。城北診療所や寺井病院では、金沢大学耳鼻咽喉科の先生たちの協力を得て、よくなった人を何人も生み出しています。来年の5月に金沢で開催される第6回成人喘息ゼミナール・第3回喘息大学同窓会でよくなった人たちの体験を聞いたり、その人達だけでの交流会を持つことも可能です。ただし、参加希望者が多ければの話です。アレルギー性肉芽腫性血管炎の患者さんについても同様です。
詳しくは来年1月1日にこの喘息ホットホットニュースで発表される案内石川県喘息友の会機関誌「1月号」をご覧になって申し込んで下さい。