アレルギー性肉芽腫性血管炎の発症

これまでは全身性ステロイド減量によって表面化する人が多かったのですが(実は全身性ステロイド投与で隠れていた)、新規発症の人も多く見られるようになりました。吸入ステロイドが普及し、全身性ステロイドが使われる機会や量が減少したためというのが、一因としてはあるように思われます。
ある県(石川県より北)から城北診療所に通院されていた喘息と糖尿病のあった患者さんです。下肢の痛みが一週間前から始まりました。近くの整骨院や外科で治療を受けている間にひどくなりました。膝から下をテーピングされて治療を受けていたのですが、痛みが強くはがしてみたところ、紫斑だらけになっていました。
これはおかしいと本人が気づき、城北病院に入院しすぐに診断がつきました。発症して一週間目の人です。末梢血好酸球%が40%ありました。適切な治療でよくなってきました。今後増加してくるのかどうか注意が必要ですね。
この人も第6回成人喘息ゼミナールに参加され、アレルギー性肉芽腫性血管炎(チャーグ・ストラウス症候群)の分散会に参加され、体験交流をされることになるでありましょう。この病気で困っている方々、大々的に交流会が行われる第6回成人喘息ゼミナール・第3回喘息大学同窓会に参加申し込みをなさって下さい。好酸球性中耳炎でお悩みになっているの方々の体験交流会も開催される予定ですので、ご希望の方はどうぞ。
http://www.zensoku.in/cgi-bin/topics/topics.cgi