好酸球性中耳炎・鼻症状の悪化について。肺機能を保つために 11

好酸球性中耳炎鼻症状の悪化について、私が本で紹介したのは1997年3月25日に発行した「喘息をよくし、治す」(合同出版)であります。以来11年が経過しております。その本の269ページから271ページにわたって、詳しく書いてあります。
その後に発行した「喘息患者学入門」と「ぜんそく」にも詳しく書いてあります。強力なステロイド吸入が普及するようになり、気道から好酸球が追い出され、鼻症状が悪化し耳管を通じて好酸球性中耳炎が、好酸球の最後の牙城としての耳で起ったものと私は考えております。鼻の治療や管理をシッカリとしたことによって、鼻や匂いが改善したら、耳も良くなったという人も私の外来に出現しました。そのメカニズムの妥当性を示したものと言える事例でありましょう。
金沢で5月に開催された第7回成人喘息ゼミナールでは耳鼻科の先生方が特別講演をされました。その病気で悩む人たちの体験交流会も開催され、改善の展望を参加することによって確信されました。本を読んだり、講演を聞いたり、体験交流会に参加することが有効なのです。
私は鼻の治療も大事であることを、先に紹介した本にも書いてありますので、それを実行して来ました。昨日の喘息ホットニュースを見て、「メールでもっと詳しく教えてほしい」との問い合わせが会員でない人からありました。「わかば6月号に写真入りで掲載しています」と以下のように紹介したはずなのですが。
特に6月号は、好酸球性中耳炎好酸球性副鼻腔炎の人々にとっては、嬉しいお知らせが掲載されています。匂いのない人にとっても朗報です。それらの改善の基本となる、安くてたやすく実行できる鼻の洗浄方法など写真入りで紹介されているのです。わかば6月号を読んでいただけば分かりますと返事をさせていただきました。http://www.wakabakai.org/nyukai.html#m
肺年齢を悪化させないためには、禁煙以外に次のようなものがあることを紹介しています。文献と出典も下に明記しました。