増加のニュース と わかば1月号から 6 /日本患者会情報センターから16

季節性インフルエンザの患者さんが増加しております。石川県金沢市ではA型の患者さんが多いようです。東京都も警報を出したという話ですから、流行は全国的に増加しているのでありましょう。
私の昨日の午後2時15分から午後7時までの喘息・呼吸器専門外来で、3人の患者さんがインフルエンザ抗原A型が陽性でした。みなさんも十分にお気を付け下さい。
昨日の午前中には、金沢のある病院[:病院:]の先生から「アミノフィリンやステロイド、ボスミンを大量に連続投与しているのですが、良くなりません。城北病院[:病院:]に転院させていただけないでしょうか」という電話がありました。お引き受けすることにし、救急車[:車:]でその病院から、城北病院に転院して頂きました。来院された時点では救急室ひどそうでしたけれども、外来終了後に診に行ったところ、「随分と楽になった」と語っておられました。喘息発作の増加は一番困りますね。これも十分にお気を付け下さい。
杉花粉症の増加も指摘されております。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090130-00000125-jij-pol
杉花粉症の患者さんはひどくなるのを予防するために、症状はまだ全く出ていないのにも関わらず、熱心に減感作療法を2週間に1回受けておられます。この喘息ホットニュースをご覧になっていらっしゃるような熱心な患者さんではなく、一般に通院されている喘息の患者さんは、薬がなくなったら来るとか、症状がひどく出だすと来る、そうでなければ来ないという傾向がみられます。
どちらがよいとか悪いというのではなく「えらく対照的に違うな」という印象を私は持っています。杉花粉症の人たちの体験談集を現在集めております。今のところ二人の人が持ってきて下さいました。やがてできるでありましょうから、杉花粉症を合併している気管支喘息関係者の方は、楽しみにお待ち下さい。
季節性インフルエンザ杉花粉症いずれも増加するというのは困りますね。
以前に喘息ホットニュースで紹介しましたけれども、わかば会の会員・関係者の方々に御紹介するためにも、「お試しキャンペーン」を掲載しました。喘息発作が増加するのは一番困りますので。

これらの増加のほかに、新型インフルエンザが日本で発生しようものなら、パニックになってしまいます。東京の厚生労働省講堂で2月3日に開催される「新型インフルエンザ患者会ミーティング」には、日本喘息患者会連絡会関係者では、少なくとも3人の方が参加される予定です。
プレパンデミックワクチンパンデミックワクチンの違いについて記載されております。重要なことですので、理解をするようにご覧になって下さい。①現在流行している季節性インフルエンザ、②中国で死亡者が4人ほど出た[:にわとり:]インフルエンザ、③新型インフルエンザ、この三つを混同している人もおられます。わかば2月号には、その違いについて解説しました。