ステロイドの吸入を十分にしていないと、短時間作用型の気管支拡張剤の使用が頻回となり、悪化するという説明です。そういう人もいるでしょう。
しかしそう全ての人が、そうなるわけでもありません。気道の炎症は完全にはおさまらないけれども、その程度は変わらず、定期的に短時間作用型の気管支拡張剤を使うという習慣性使用の人もいるのです。
ゼロレベルという表現を使っておりますが、ステロイド吸入を減らしたり、やめればもとに戻るわけです。まさにゼロレベルにするということは、ステロイドの吸入をしなくても大丈夫だというところまで、持って行くことこそ真のゼロレベルではないでしょうか。
根本的に良くし治すためには
喘息患者の声を届ける会のアンケート回収数は、五つの患者会とインターネットで下の表を見ていただければ分かりますが、左側の数字で1953名、右側の追加された数字で1984名です。そのうち日本喘息患者会連絡会関係では左側で57.3%、右側で56.5%の回答数を占めています。半分以上ということです。
その調査結果が河北新報に紹介されました。
日本喘息患者会連絡会関係の中の444名は喘息大学卒業生でした。その卒業生のアンケート結果とプレス発表を比較したのが以下の記事です。
左下は「喘息患者の声を届ける会」からマスコミにプレスリリースされた内容・右下は喘大卒業生成績との比較です。調査の時に、喘息大学卒業生をも同時に調査をしたのです。1469名の卒業生の中で、444名(30%)が両方に同時の回答を寄せてくれました。両者の比較をご覧下さい。これをマスコミにお知らせしました。
喘息大学卒業生の日常的な全身性ステロイド依存率が極めて低いことが明らかとなりました。第8回成人喘息ゼミナールは、それを受け継いだ成果を上げようとしているのです。努力をすれば報われるということではないでしょうか。あなたも、どうぞその一人になって下さい。
http://www.zensoku.in/a.pdf
社会保障制度の充実 7
社会保障の拡充路線がこの国を救うという内容です。社会保障産業が、こんなにも雇用を作り出していると、厚生労働白書が指摘しているのを、私も初めて知りました。
雇用創出に、不景気の改善に大いに役立つものです。したがって企業応援ばっかりに国民の税金を財政出動させるのではなく、社会保障に回すことは無駄遣いなどではなく、大切な景気回復に役立つことを示しています。麻生さんも、自民党公明党、民主党の方々も、喘息ホットニュースのここを見てほしいものです。見ることはないでしょうけれども。
炎症セロレベルを目指したパルミコート3 と 根本的に良くし治すためには/社会保障制度の充実 7
- 炎症ゼロレベルを目指したパルミコート2 と 宮本昭正先生の特別講演/社会保障制度の充実 6
- 炎症セロレベルを目指したパルミコート4/ゼミでの私の記念講演/新たな相互リンク完成