ゴールはまたひとつの出発点。しっかり予防しよう 6

小児喘息は良くなる確率は高いのです。ゴールを目指して頑張りましょう。このシリーズはこれで終わりですが、幾つかの見本をご紹介します。
共著「ぜんそくさん、ありがとう http://www.wakabakai.org/cgibin/html/syoseki.htm 」
のメインの執筆者であり、画家である夢ら丘 実果さんは小児喘息の患者さんでした。11月3日に横浜で開催された「関東喘息患者交流会」に出席をされました。その御本に対して清水宏保選手(小児喘息からの喘息患者)がスケート靴を持って、カバーに協力をされておられます。関東喘息患者交流会に3回とも出席され、ずいぶんと良くなられ掲示板に紹介された「北風さんと痛風」改め「北風さんと太陽さん」もかっては出身地一番の小児喘息重症患者だったそうです。今年度はスキューバダイビングに挑戦されるそうです。
以上の3人は、かっては小児喘息がありながら現在見事な活躍をされている方々であります。小児喘息改善は一つのゴールでありますが、それはまた一つの新たな出発点です。その見本のお一人・夢ら丘 実果さんからメールをいただきました。
清水先生 お世話になっております。
第4回関東喘息患者交流会では、沢山の有益な情報を有難うございました。辛い状況を乗り越えて元気になられた方々の体験発表には、とても励まされました。今回、とても有難いと思いましたのは、ステロイド吸入薬の種類や特徴、今後の課題などを学べたことでした。副作用を最小限に抑えるヒントが得られましたので、早速実行してみようと思っています。宮岸様の実演、とても参考になりました。
私の方は、喘息をコントロールしながら仕事と家事が両立出来るように奮闘中です。以前もお知らせしたとおりですが、秋に、『カークンと森のなかまたち』という絵本を出しまして、忙しくしていました。
http://www.tama.or.jp/%7Emika/image/07.9.9kakun.jpg
『ぜんそくさん、ありがとう』の読み聞かせを続けておりますが、今秋からは、この2つの絵本を、読み聞かせをする機会が増えました。命の尊さを伝える作品で、落ち込んでいる方々が元気になるようにと思って作った絵本です。自分も、喘息や交通事故などが原因で、重度のうつ状態になっていたことがありましたので、辛い気持ちになっている方々の助けになればと思って作りました。帯には、交流会で見せていただいたビデオにも登場されていた聖路加国際病院の日野原重明医師に「いのちは皆と支え合い、助け合って成長するもの」、絵本に「強く生きるためのメッセージ」が込められているという推薦文をいただきました。
最近は,「落ち込んでいたけれど、元気になりました。」「癒されました。」という感想が届くようになり、自分が元気をもらっています。『ぜんそくさん』のように、学校の読み聞かせや道徳授業の他に、病院や老人福祉施設などでも活用されているようです。ストレスの多い社会ですが、1人でも多くの方々の心が元気になりますようにと思い、活動をしています。
先日、「平和のための活動をしている画家。大人から子供まで、人々の心に平安と癒しをもたらす画家。」としてご評価いただき、タイ赤十字による重要な慈善活動として、私のガーデンの絵が、タイ国王陛下御生誕80年記念・メモリアルポストカードになりました。
娘の方は、風邪をひいて2週間以上も咳が続いていましたが、少し落ち着いてきたようです。しかし、旅先で発作を起こすことがあるので、油断大敵です。早いもので、来年は受験生(中3)です。また、交流会に一緒に参加出来るようにと思っています。
これから寒い季節になりますね。先生も、お体に気を付けてお過ごし下さい。