新春随想(5)
マクロの視点、グローバルな視点から、くだらないたわごとのような随想を書いてきた。喘息ホットニュースとしてのミクロな問題提起を行って、新年の随想を終えることにする。おつき合いを頂いた皆様に深く感謝申し上げる。
①この喘息ホットニュースのアクセス数は多くの皆様によってつくられてきた。バーチャルな世界(仮想の世界)ということで、大きな力を実際に持つものではないとしても、人助けにつながって行くこともある。新年になってから2日目・本日の外来でも、新患の成人喘息患者さんが「この喘息ホットニュースや喘息を克服するためのHPです」見ながら、城北診療所にきたと語っておられた。
12月30日764、31日849、1月1日958、1月2日1025、1月3日1015、1月4日1092、1月5日1193、1月6日1191
これは昨日までの喘息ホットニュース1日アクセス数である。早晩、頭打ちになることは目に見えている。しかしそのなかでも「お役に立つことがれば、幸い」ということで、今年もできる努力を重ねていきたい。
②昨年度私たちは「喘息大学創立30周年を迎えるに当たってのアンケート調査」を行った。24年間喘息大学が続いて1469名の卒業生が誕生した。連絡を取ることができた人たちはその一部である。現在もわかば会に所属しておられる喘息大学卒業生が275人、現在はわかば会に属していない卒業生が169人、総計444人の人たちがアンケートを寄せてくれた。卒業後初めての近況報告や、喘息大学への感謝を記載していた人たちも少なくない。そのデーターは5月の記念行事の時に発表する予定である。
このような実際のつながりの影響は大きい。5月の記念行事に「今度は参加したい」と記載している人たちもたくさんおられた。完全に治ったと思われる人たちもいれば、チャーグストラウス症候群となって、プレドニンを内服している人もいる。多くの人がステロイド吸入や他の薬物療法を併用し改善しており、喘息はコントロール可能になったとはいえ、道は、まだ半ばである。
私は「薬物によって実際に発作が起こらないこと」「人と人とのつながりの安心感や自分に対する自信」、この二つが重要であると現在も思っている。それはインターネットをクリックしているだけでは、実際には十分には身につけることは出来ない。第8回成人喘息ゼミナールのような学習や体験、交流こそが実際の力になる。そのような信念でバーチャルな世界だけでなく、現実の世界での努力を重ねていきたい。この喘息ホットニュースにアクセスされた方々も、実際の場を見たり体験することによって、喘息克服の一助にしていただければ幸いである。
男性介護者・介護体験記募集の案内もこれが最後です。
新春随想(5) と 男性介護者・介護体験記募集4
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