喘息をよくすることは可能な時代に入りました。
1970年代、1980年代の喘息治療は、そのように言い切ることはできませんでした。喘息患者さんと一緒に希望を見つけて行くことができるかどうか、ご一緒に努力をしてみようということで喘息大学は開設され続きました。1980年以来24年間続いたのです。喘息大学は、喘息をよくしようということだけでなく、自分の人生も良くしていこう、大気汚染などの公害のない世の中を作っていこうという取り組みでもありました。
インターネットが普及する時代となり、薬物治療も進歩し、時代が変化してきたのですから、喘息大学という4年制システムや経年的なシステムをいつまでも続けるのではなく、時代の変化に応じた対応が必要でした。灯かりで言えば、かってはロウソク、ランプ、裸電球の時代と変化が続いたでしょうが、今は蛍光灯が普及しているように、時代に応じた変化は必要です。
このHPや私の著書、金沢で開催される成人喘息ゼミナールや各地の交流会への参加、わかば会への参加、進歩した薬などでよくなる道は準備されています。私はそのように思っております。
「喘息さえよくなればよい」が、多くの人のこのホームページを訪れる理由かもしれません。見る人、訪れる人の自由であります。しかし喘息大学やこのホームページでの私たちの努力は、喘息さえよくなればよいということだけではないように思います。喘息を通じて自分の人生もよくしていこうという願いが込められていました。それと世の中もよくしていこうという共通の願いも込められていました。
私は一介のしがない田舎医者ですから、少しのことしかできません。ダメ医者という存在があるとすれば、その典型的な一人でありましょう。しかし医者の一人である以上、「上医は国を医し、中医は人を医し、下医は病を医す」という言葉が、 … 意味は、上医は国の戦乱や疲れた制度を治し、<中医は人を治し、 下医は病しか治さない、といったことであろう」とありますように、能力が少なくても努力をすることが必要です。
ささやかではあっても、田舎からであっても、そんなブログを目指すことが出来ればよいなと考えてきました。oh_tototoさんのお力およびデッカチさんのお力によって、こんなコーナーができました。有難うございました。
お休みだったはずのうさぎ[:うさぎ:]さんが、早速書き込んで下さいました。これも感謝です。
ニューロンくんがんばれ!
http://blog.goo.ne.jp/usagi2009_2009/
よく生きるために①
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